特殊メイクアップアーティストになるには?専門学校の授業内容や就職先まで徹底紹介します
最終更新日:2021年10月28日
最近、メイクアップアーティストを目指す方々の間で「特殊メイク」への関心が高まってきています。特殊メイクは、映画や舞台などでお馴染みの、大きく見た目を変えるメイク技術です。
最近は、医療の現場でも注目されており、活躍の場が広がりつつあります。この記事では、特殊メイクにはメイク専門学校やスクールで学べるのか、就職先はあるのかなどを徹底解説していきます。
目次
そもそも特殊メイクとは?
特殊メイクとは、化粧品やシリコンといった特殊な素材を使って、人の見た目を大きく変えるメイク技術のことです。映画や舞台などの現場で、役者が役柄を演じるために見た目を変えなくてはならないときに使われます。
シワや影を作って若い人をお年寄りに見せたり、喧嘩のシーンを撮影するために傷跡や血の跡をつけたりします。また、ゾンビなど空想上の生き物を作るために特殊メイク技術が使われたりもします。
近年では、医療の現場でも特殊メイクが使われています。病気や怪我で身体の一部が変化してしまった人にメイクを施し傷痕などを目立たせなくします。さらに、コスプレなどをする若者が増えたこともあって、最近は一般のサロンでも特殊メイクのスキルが求められつつあります。
映画や舞台だけでなく一般サロンや医療現場でも求められる技術なので、就職先も豊富です。プロのメイクアップアーティストとして活躍したいならば、ぜひ身につけておきたいスキルといえるでしょう。
特殊メイクアップアーティストになるには?
特殊メイクアップアーティストになる方法を確認しておきましょう。
独学でも目指せる?
特殊メイクアップアーティストには、独学でもなることはできます。 現にハリウッドでも大活躍中の「カズ・ヒロさん」は、独学で特殊メイクアップアーティストの技術を学び、現在の地位に上り詰めています。アカデミー賞も受賞されました。基礎的なメイクの知識に加え、書籍やネットの情報で特殊メイクのスキルを身につけていけば良いといえるでしょう。
ただし、独学では、知識は身についても技術面で問題が残る可能性があります。メイク専門学校やスクールに通えば実技の授業もあるので、スキルを磨くことも可能です。さらに、プロの特殊メイクアップアーティストから意見をもらうこともできます。
加えて、独学では就職が難しいこともあります。未経験から学ぶ場合は、メイク専門学校やスクールに通ったほうがスムーズであるといえるでしょう。
特殊メイクを学べるメイク専門学校やスクールはあるの?
特殊メイクアップアーティストは近年注目を集めている技術です。一般的なヘアメイクを学ぶのと同様に、「特殊メイク科」や「特殊メイク専攻」といったコースを設置している学校は多くあります。もしも、近くにメイク専門学校やスクールがなかったとしても、通信講座・数回のスクーリングなどで学ぶことも可能です。
こちらの記事ではおすすめのメイク専門学校やスクールをまとめています。自分に合った学校選びの参考にしてみてください。
特殊メイクのスキルを仕事ができるレベルまで自分の力だけで磨くのは非常に難しいです。ですので、短期間で技術を身につけたい人や就職支援もしてもらいたい人には、専門学校やスクールへの入学はおすすめといえるでしょう。
どんな授業内容?
特殊メイクが学べる専門学校やスクールは、1年~3年制のスクールが多いようです。授業では、通常のメイクスキルを学んだ後に、老人メイクや火傷・傷メイク、ゾンビメイクといった特殊メイクに関する基礎的な技術を学びます。
また、年数の多い学校の中には、特殊メイクの現場で役に立つ「等身大リアルフィギュア作製」や「医療分野の特殊メイク」なども学んでいくことになるようです。
特殊メイクアップアーティストだけのやりがい
特殊メイクアップアーティストは、世界に存在しないものを創造することができる点がやりがいだといえるでしょう。メイクとはわからないぐらいに、リアルな作品を生み出せたときの感動や達成感は、特殊メイクアップアーティストならではといえるでしょう。
最近は、コンピュータ技術との融合により、表現の可能性が広がっています。ハロウィンのコスプレの流行などに伴い、一般の人の間にも特殊メイクは浸透しつつあります。これまでは、舞台や映画の撮影現場などが仕事場だったのが、かなりの広がりを見せつつある熱い分野だという点もやりがいにつながるでしょう。
特殊メイクのスキルがあるとどんな現場で活躍できる?
特殊メイクは、映画やドラマ、演劇などの舞台の現場での活躍が中心になります。また、特殊メイク専門のプロダクションやフリーランスで活動する人もいます。主な活躍の場としては以下があります。
- 造形会社
- 特殊メイクスタジオ
- テーマパーク
- フィギュアメーカー
- ウィッグメーカー・コスプレグッズメーカー
- 舞台美術制作現場
また、ハリウッドなどの海外でも特殊メイクスキルは重宝されますので、海外で活躍することもできます。
特殊メイクアップアーティストに必要な資格やスキル
特殊メイクアップアーティストになるために絶対に必要なスキルや資格はありません。特殊メイクアップは最近注目され始めた分野なので、そのスキルを証明する資格などもないのです。
ただし、高度な特殊メイクをするには、通常のメイクの知識やスキルが必須なので以下のような資格があれば活躍しやすいといえるでしょう。
■IBF国際メイクアップアーティスト認定試験・・・海外でも通用するメイクアップ技術を認定する資格です。
■メイクアップ技術検定・・・メイクのプロに必要な表現方法や技術を認定する資格です。
どちらかの取得を検討してみましょう。
IBF国際メイクアップアーティスト認定試験対策には、認定校のニューヨークメイクアップアカデミーで学ぶのがおすすめです。
こちらから無料で資料請求できますので、気になる方は問い合わせてみてください。
特殊メイクで有名なメイクアップアーティスト
特殊メイクで有名なメイクアップアーティストをご紹介します。
カズ・ヒロ
カズ・ヒロさんは、独学で特殊メイクアップアーティストの地位を築かれた方です。高校時代に、メイクアップアーティストのディック・スミスさんの特殊メイクを雑誌で見て感動したことをきっかけに、特殊メイクの勉強を始めました。
その後、日本における特殊メイクの第一人者・江川悦子さんの「メイクアップディメンションズ」へ所属して、実地で経験を得た後に独立。代々木アニメーション学院の特殊メイク講師を経て、1996年に渡米。映画『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』にて、日本人初のアカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞しました。
JIRO
JIROさんは、「代々木アニメーション学院・スペシャルメイクアップアーティスト科」にて特殊メイクを学び、特殊メイクの道に入りました。その後、第5回・第6回TVチャンピオンの特殊メイク王選手権にて2連覇優勝を果たすなどの輝かしい経歴を歩まれています。現在は特殊メイクアーティスト養成学校を設立し、育成にも力を注いでいます。
現在では特殊メイク・造形制作にとどまらず、クリエイティブディレクターとしても多方面でマルチに活躍されています。「Make-up Artist Magazine」にて「世界の注目アーティスト10人」に選出もされていて、世界的にも有名な特殊メイクアップアーティストです。
他にも、下記の記事で今人気のメイクアップアーティストをまとめていますので、ぜひ読んでみてください。
おわりに:特殊メイクアップアーティストのスキルを最短で身につけるならメイク専門学校やスクールがおすすめ
特殊メイクアップアーティストは、舞台や撮影現場などはもちろん、医療や一般サロンなどでもスキルが求められています。コンピュータ技術との融合により、新しい感性や技術ある若手への期待も高まっています。
日本に限らず、世界でも活躍できる可能性が高い技術なので、ぜひ取得を目指してみてください。技術やスキルは独学でも身につきますが、客観的な助言などはもらいにくいです。専門学校ならば最大3年でスキルをしっかりと取得でき、就職先の斡旋もありますから。最短で特殊メイクアップアーティストになるには入学を検討してみましょう。